日本農業景観百選に選ばれた結東の石垣田の保全活動に出かけてきました。
この石垣田は昨年秋から大規模な農道整備が行われ、観光協会としても石垣を壊しての農道には反対していました。しかし現在の農道ではトラクターもコンバインも入れないため、地元の農家から農道の新設・拡幅の強い要望で計画通りの工事が行われました。
そんな工事の中で、私たちの意見が通ったものがコンクリート舗装のカラー化でした。緑のあぜ道に白いコンクリート舗装では、あまりにも目立つので、周りの田んぼに近い色で目立たなくして欲しいとの要望です。
本日、棚田の保全活動に出かけ、新しい農道を確認しましたが、思ったより目立たなく、良い出来だと思いました。また、以前はコンクリートブロックがあった坂の右上の法面も自然石で張り替えられ、願いが叶いました。
ここまで要望が叶ったのですから、私たちも棚田のために何かをしなくてはなりません。そこで耕作放棄された棚田の上部に、蕎麦やミョウガ・コスモスなどを植えて来ました。
私は石垣の草取りに汗を流しました。長年放置しておいたため、草というよりは木になっています。事前に草刈機で大きな木は切ってありますが、なかなか手ごわい・・・
2時間くらいの作業で鎌もこんなになってしまいました。この後草刈機を取りに行って、作業効率が大幅に上がりました。
一部の田んぼでは、グリーンツーリズムで来たお客さんが植えた蕎麦の花が咲いています。
本日の作業の成果です。上から3段までが草刈をした石垣です。きれいになるとやっぱり気持ちが良いですね!
他の田んぼもきれいに草が刈られていました。今日もカメラマンが来ていましたが、いつまでもこの風景を大切にして行きたいですね。
棚田保全会「けっと」ではボランティアを募集しています。力仕事が出来なくても蕎麦蒔きや刈り取りなど、かんたんな作業もありますよ。
なんと言っても、この風景の中で汗を流し、冷たい用水路で顔を洗い、ご飯を食べる、それだけでストレス解消になります。
そういえば、今日もニホンカモシカを目撃しました。ちょっと後ろ足を引きずっていましたので、ちょっと心配です。